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炎環の俳句

2021年度 炎環四賞

第二十六回「炎環新人賞」記念作品

前田 拓

日のさすとこへ

受賞のことば

この度は、新人賞という名誉ある賞をいただき、とても光栄に思います。皆様の温かな励ましによって賜ることができました。本当にありがとうございました。俳句を始めて一番実感していることは、人、もの、こと、どれひとつとしておろそかにして良いものはないということです。すべては繋がっているということを、俳句を通して学ぶことができました。

私は「吾輩は猫である」の一節、「呑気と見える人々も、心の底を叩いてみると、どこか悲しい音がする」 という言葉が好きです。句座には大切な人を失ってしまった方や、心身に病を抱える方、人知れず孤独な方など、人には見えないマイナスの感情をもって参加している方もきっといると思います。人間探求派のひとりとして、自分はどうあるべきなのか、何ができるのか、それを考えていくことを主題のひとつとして、これから邁進していきたいと思います。