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炎環の俳句

2019年度 炎環四賞

第二十三回「炎環賞」受賞作

無音

倉持 梨恵

受賞のことば

この度は第二十三回炎環賞をいただきましてありがとうございました。句集『水になるまで』が完成して間もなく、まさかの炎環賞のお報せをいただき大変驚きました。大きな出来事が二つ同時に起こり、なかなか実感が湧かずにおります。炎環賞はずっと応募し続けていますが、言い過ぎだったり、突出した句がないとのご指摘があり、自分の中でも思い当たる部分が多く、毎年その言葉を胸に今年はこうしてみようなどと楽しく考えながら二十句を纏めることができました。詠みたいものはずっと変わらないですし、物事を色々な角度から見つめて自分の角度と焦点を見つけること、季語に託すという気持ちはこれからも大切にして行きたいと思います。

今年は、初めてケツメイシのライブに行き、十年ぶりに親友に会い、猫を飼ってから初めての旅行の予定、来年には俳句仲間の転勤先の高松への吟行も控えており、次々と楽しい時間が舞い込んできました。これからも俳句以外のことへの好奇心も忘れずに俳句へ活かしていけたらと思います。いつも句会でご一緒して下さる皆様、いつも優しくご指導下さる寒太先生、そして全ての俳句でのご縁に感謝いたします。本当にありがとうございました。