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炎環の俳句

主宰句

2022年10月

月光抄 ( 十 )

石 寒太

  • 腐草化して蛍となるか「まつや」宿
  • 陶枕の高き頭や寺泊
  • 寺泊けふの一夜の薬降り
  • 飯笊の洗ひ晒しの厨かな
  • 寺泊一夜の茅花流しかな
  • 常磐木落葉八百比丘尼のものがたり
  • 葺替ふきかえの「まつや」の日取決まりけり
  • 「旅籠まつや」陶枕ひとつ裏返し