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炎環の俳句

主宰句

2022年6月

月光抄 ( 六 )

石 寒太

  • 憑かれたる素数の魅力春満月
  • 考へるポーズのつづく春厠
  • 春風に乗せつつ脇句贈り来し
  • 茎立つといふしづけさに佇ちゐたり
  • 春疾風後姿のボブ・ディラン
  • はなびらを踏んで見舞ひの窓仰ぐ
  • 亀動くまでの楸邨朧の夜
  • 八重桜大切なひとみな消えし