巻頭句 巻頭とは?
2025年7月
巻頭句
鈴木 経彦[神奈川]
- 滝しぶき浴びて吟行ひと休み
- 法堂に響く警策青葉風
- ❖ 後鳥羽院俳句大賞烏賊届く
- ❖ 楸邨の句碑訪ふ額若葉雨
- 白鷺の一羽の統べり浮御堂
次巻頭
飛田 園美[神奈川]
- うぐひすの木霊のかすか一夜城
- ❖ 花の雲ゆつくり剝がす顔パック
- ❖ 葉桜や母の砥石のへこみ癖
- 新緑や関所の奥の上げ畳
- 夏近し綱緩くせり舫ひ舟
三席
岩石 むそむ[東京]
- ❖ 緋の躑躅青梅街道工事中
- アスパラガス若草色の深呼吸
- ❖ 春闌くる煙草のにほふ古着町
- 春惜しむゆるりゆつたり老い惜しむ
- 聖五月流るる雲と逆さ富士
❖印=石 寒太主宰特選
巻頭とは?
炎環の俳句作家は、同人と一般会員に分かれます。一般会員は毎月5句を投句しますが、石寒太主宰はそれらのすべてに目を通し、必要に応じて添削もします。そのうえで主宰は、5句全体に対し、秀逸と認めた順に作品を並べ、その順に従って「炎環」誌に掲載します。
このページでは、その1位の作品を「巻頭」、2位を「次巻頭」、3位を「三席」と呼んで、それぞれの作品を紹介します。(同人についてはこちら)