巻頭句 巻頭とは?
2015年1月
小佐井 芳哉[埼玉]
- ❖ 晩秋の肉屋の奥の暗さかな
- ❖ 完済の赤き判子やいわし雲
- 烏瓜手繰り樹林を目覚めさす
- 老人の友は老人おでん酒
- 蜻蛉発ちいつもの草に戻りけり
❖印=石 寒太主宰特選
巻頭とは?
炎環の俳句作家は、同人と一般会員に分かれます。一般会員は毎月5句を投句しますが、石寒太主宰はそれらのすべてに目を通し、必要に応じて添削もします。そのうえで主宰は、5句全体に対し、秀逸と認めた順に作品を並べ、その順に従って「炎環」誌に掲載します。
このページでは、その1位の作品を「巻頭」、2位を「次巻頭」、3位を「三席」と呼んで、それぞれの作品を紹介します。(同人についてはこちら)