主宰句 2025年11月 天城抄(十一) 石 寒太 新涼や風の底押す車椅子 俳号の楸邨の「楸」の実涼新た 一行(いつこう)の秋吟行か徘徊か 秋薔薇の眼下みなとの軍艦よ 枝豆の三段跳びよ宙のあを 産院へつづく枝豆畑かな 少年にあをき啞蟬日本海 新涼の父の髭あり柩窓 2025年10月