主宰句 2016年3月 天真抄(三) 石 寒太 泣虫へ大凧ひとつ降りにけり あらたまの年の真白き富士顕(た)てり 枯れゐても釣舟草の舟釣りし 草の花ひともいろいろ顔持てり 逢ふための一夜の手套脱ぎにけり 晩年へ向かふ大事よ初明り 冬青空戦あること忘れゐし 冬天下霹靂メールひとつ来し 2016年2月 2016年4月