ピックアップ同人句 同人とは?
2026年3月
白手袋
大畠 響
- カトレアやうつそみ人の受く手紙
- 年惜しむ影となりたる兄弟
- 確かめる解凍具合松葉蟹
- 毎朝の仏壇掃除冬の蝿
- 白手袋配管掃除終了す
深大寺
壬生 きりん
- 深大寺よりの綿虫ただよへり
- 留守の子の窓へ鶲の来てゐたり
- 行き交はすあいさつひとつ年の暮れ
- 笑ふこといつか忘れし冬木の芽
- とびとびの葉牡丹見つつ本局へ
冬日
武知 眞美
- 空一枚使ひて水鳥の一羽
- 腕の中に匂ふ冬日のつむじかな
- 雨を来て雪に帰りぬ古本屋
- 誰もゐぬベンチに冬日置いてある
- 太陽をくしやくしやにして鴨の陣
「炎環」誌
天野 幸光
- 糶の声響く三寒四温かな
- 犇めきしヨットハーバー日脚伸ぶ
- 「炎環」誌表紙新たに年迎ふ
- 凍て月や紅茶に二滴ウィスキー
- 神田川見下ろす橋や雪しぐれ
冬来る
古指 秀一
- 北窓を塞ぐ御巣鷹山の宿
- 冬季五輪のミラノコルチナダンペッオ
- 冬ざるる御巣鷹山の昇魂碑
- 初雪や討ち入る義士の瓦版
- 鎌倉の露座の大仏初御空
富士山
小野 雅子
- 萬年を在す富士山( やま) 年明くる
- 二人五人今十四人冬ぬくし
- 実南天町の歴史の写真集
- 厨の戸繰りてぽつかり冬の月
- 短日や夫の筆跡こぢんまり
同人とは?
炎環の同人は、一般会員の中から、石寒太主宰がその実力を認めて推挙した作家たちです。同人になるとは作家として独り立ちすることを意味し、したがって同人の作品は、主宰の選(順位づけ)や添削の対象から外れます。同人は、自らの力だけを頼みに毎月5句を発表しています。
このページでは、同人の中から6人ずつを順繰りにピックアップし、その当月発表した作品を紹介します。(一般会員についてはこちら)