巻頭句 巻頭とは?
2025年12月
巻頭句
早川 洋子[東京]
- ❖ 稲つるび市民ホールの書展かな
- 秋祭の人気スポットおやぢの会
- 秋まつり櫓の吾子のうすき紅
- 通院の忙しきことや青みかん
- ❖ 三代の使ふ摺り子木山の芋
次巻頭
福田 氷見子[福岡]
- 新涼やグラスに満たす朝の水
- ❖ 横顔のまつ毛の長き白芙蓉
- 子の名呼ぶ父のバリトン花野道
- 秋高しいつもの場所で待ち合はせ
- ❖ 小鳥来るそろそろ夫の戻るころ
三席
高橋 侘助[東京]
- ❖ 海原に律の風吹く信天翁
- ❖ 竜胆やただいまを云ふ人のゐし
- 友情は男女に難し流れ星
- 珈琲の湯気やはらかき寒露かな
- 珈琲の誘ふため息さても秋
❖印=石 寒太主宰特選
巻頭とは?
炎環の俳句作家は、同人と一般会員に分かれます。一般会員は毎月5句を投句しますが、石寒太主宰はそれらのすべてに目を通し、必要に応じて添削もします。そのうえで主宰は、5句全体に対し、秀逸と認めた順に作品を並べ、その順に従って「炎環」誌に掲載します。
このページでは、その1位の作品を「巻頭」、2位を「次巻頭」、3位を「三席」と呼んで、それぞれの作品を紹介します。(同人についてはこちら)