巻頭句 巻頭とは?
2025年4月
巻頭句
春山 枝実子[群馬]
- ❖ 風に鳴るだるまの絵馬や少林山
 - 諦めぬ心尊しサッカーよ
 - ❖ 晴れわたる青空連凧とどまりし
 - 山祀る子の日溜りや初天神
 - 他所の地に励む娘よ野水仙
 
次巻頭
塚田 治男[埼玉]
- 冬草に堆肥袋の積まれあり
 - ❖ 諦めて岸を離れし尾長鴨
 - 風花や格子に覗く地蔵尊
 - 冬晴れや中仙道の富士見土手
 - ❖ 留守電に詐欺の声高五日はや
 
三席
小島 かほる[群馬]
- ❖ 初夢の添削なしの一句なり
 - ❖ 満月やこれより先の神の域
 - 観音の特別開帳冬ぬくし
 - 寒すずめ群れだんご屋の開店日
 - 四十日ぶりの雨なり木々芽吹く
 
❖印=石 寒太主宰特選
巻頭とは?
炎環の俳句作家は、同人と一般会員に分かれます。一般会員は毎月5句を投句しますが、石寒太主宰はそれらのすべてに目を通し、必要に応じて添削もします。そのうえで主宰は、5句全体に対し、秀逸と認めた順に作品を並べ、その順に従って「炎環」誌に掲載します。
このページでは、その1位の作品を「巻頭」、2位を「次巻頭」、3位を「三席」と呼んで、それぞれの作品を紹介します。(同人についてはこちら)