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炎環の俳句

2025年度 炎環四賞

第二十九回 炎環賞 受賞作

風知草

百瀬 一兎

受賞のことば

このたびは第二十九回炎環賞をいただき、誠にありがとうございました。石寒太主宰、選考委員の皆さまに心より御礼申し上げます。子どもの寝かしつけを終え日付が変わろうとしていた深夜に、受賞を知らせるメールを確認しました。妻にメールを見せ、疲れた体のまま二人で喜んだことを覚えています。今年の六月に第一子が誕生しました。今回の応募作は、妻の妊娠から息子の誕生までを連作として編んだものです。妻の妊娠や出産。そんな初めての経験からくる喜びや不安を、俳句として日記のように残せていることは俳人ならではの特権だと思います。

昨年三月に炎環に入会させていただいて以来、炎環賞が大きな目標でありました。二回目の応募で受賞させていただいたことは至極恐縮であり、もちろん大変光栄です。ただ、今回の作品「風知草」で受賞できたこと、そして炎環の皆さまに「風知草」を読んでいただけることがとにかく何よりうれしいのです。今は、子が成長していく素直な喜びを詩として昇華することの難しさに直面しています。句作の新たな広がりを皆さまに見せられるよう、今後も研鑽してまいります。

主宰をはじめ炎環の、特に千葉句会、流山ざくろ句会、Sara 句会の皆さま、そして「風知草」を授けてくれた妻と息子に感謝を申し上げて擱筆いたします。