主宰句 2015年8月 風韻抄(八) 石 寒太 奥多摩の瀬の風の底梅雨入(つい)りかな あぢさゐや鬱一魂にかたまりし 赤楝蛇流れの底に沈みけり 天城山あをのくらがり行々子 老鶯や廻りて軋む摩尼車 楸邨の怒濤きらきら夏至の朝 退院の欄の二文字夏至夕べ 老鶯や妻の泪のあふれ来し 2015年7月 2015年9月