主宰句 2014年10月 愛禽抄(十) 石 寒太 八月や水の嗚咽を聴いてゐし 結界や浅黄曼荼羅蝶(あさぎまんだら)の低く翔ぶ 佐藤良重さん 大向日葵眼鏡の貌のさびしかり 水兵の三橋敏雄梅雨の雷 たなごころひらかば白き風の径 朝からの妻置き去りに大文字 駆けつけしあづまをとこや大文字 岡田由季句集『犬の眉』 今朝の秋犬の眉毛の濃くなれり 2014年9月 2014年11月