主宰句 2013年2月 賢治抄(二) 石 寒太 妻いつかふるさと捨てし雪催 風花へひらきて小さき父の遺書 吹越(ふつこし)に会ひし山刀伐(なたぎり)峠口 星めぐりの歌の口笛雪の朝 乾鮭に塩振れるたび綺羅綺羅す 河豚ひとひら幸ひとひらや皿の上 抗癌剤治療のメール冬木の芽 ラグビーの歓声届く癌病棟 2013年1月 2013年3月