主宰句 2012年10月 枯野抄(十) 石 寒太 天国へもつとも近き大花火 七滝のひとつ目の音母は亡し 蚰蜒の脚ぐづぐづにくづれをり 生還の目途の十年盆の月 暁闇や冷ゆる梨もて稿継げり 一本の鉛筆朱夏の黙礼す 琅玕のさねさし相模夏逝けり 明子・健司 銀漢へ自転車のぼるペア・ルック 2012年9月 2012年11月