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詩のアディスィ -可能性としての定型詩- 総目次

島 青櫻

『炎環』誌には、2013年3月号(NO・393)より、日本の定型詩に主眼を置いた、詩についての思索的旅行記『詩のアディスィ』を毎月掲載しています。65ヶ月に及ぶ長期連載文です。

連載文は、単行本とは異なり、話の道筋が断片的に区分され、全体を通覧することができず、そのために文の所在が見えにくく、文意を把握しにくいという欠陥があります。その欠陥を補うために、『詩のアディスィ』の総目次をホームページに掲載しております。この総目次は、旅の行程表であるとともに、旅先の全体を示す案内図でもあります。この図表によって、読者の方々は、毎月、何処から旅がはじまり、いま何処の旅をしているのか、そしてこれから旅は何処に向かうのか、等を一覧することが可能になります。

また、旅(紀行文)は三部構成になっており、各部の旅のテーマ指標として、要旨を添記し、各部のテーマ理解の助けにしてあります。


プロローグ…… 旅の支度

[連載第一回]

第一部 詩の形式(かたち)を巡る旅

要旨――定型の形式は、自然の摂理(宇宙の根本理法)の相似象形式。自然の摂理の構造は、A即非A・非A即Aの交感的往還構造。

一章 定型の詞章形式 [連載第二回~第八回]

一……… 原型(原理的形式)の探索
二……… 俳諧と滑稽の世界
三……… 俳の本義
四……… 生命いのち微証しるし
五……… 洪釣と滑稽
六……… 滑稽の原理(作法)
七……… 滑稽と笑い
八……… 歌の意義
九……… 歌の起源
十……… 「顕身の神」と「隠身の神」
十一……… 神とことば・・・
十二……… 詩歌の世界
十三……… 定型詩歌の原型
十四……… 序詞と歌枕
十五……… 歌枕(序詞)の仕組み
十六……… 原型の形式
十七……… 一元的場所の言語形式
十八……… 〈俳〉と〈歌〉

二章 定型の韻律形式 [連載第九回~第十三回]

一……… 定型詩の韻律
二……… 定型詩の韻律分類
三……… 詩(文学)と歌謡(音楽)の韻律
四……… 定型詩の時間と韻律
五……… 音数律(五音と七音)
六……… 奇数の原理
七……… 音数と音数律(調子)
八……… 結句と調子(音声)
九……… 漢詩の音数律
十……… 音数律と表出内容の関係
十一……… ライムリズム
十二……… 律動リズム形態かたち

三章 定型の構造形式 [連載第十四回~第十八回]

一……… 〈切れ〉の構造
二……… 〈往還〉の構造
三……… 呼吸(問答)と〈往還〉
四……… 定型詩歌の分類
五……… 原型と変種
六……… 総括

四章 定型詩の意味 [連載第十九回~第三十二回]

一……… 詩的経験の場所としての自然
二……… 自然への帰入
三……… 詩的経験と自覚
四……… 二様の詩的経験
五……… 詩的経験の界層
六……… 詩的経験の原理
七……… 具象をみる意識
八……… 詩的経験の内容
九……… 意識(経験)と言葉の関係
十……… 意識(経験)と構文(統辞法)
十一……… 意識(経験)と詞章(定型)
十二……… 自然随順の形式としての定型
十三……… 定型の時間性
十四……… 定型と仏教
十五……… 非僧非俗と半僧半俗
十六……… 念仏の構造形式
十七……… 俳句(詩作)と念仏の共通性

第二部 詩の言語(ことば)を巡る旅

要旨――詩語は、言と事物とものヽヽとが三位一体的に相即する自然の言語。詩は、永遠に深化・時熟する自然の宿る生命的言葉。

一章 心(意識)と言葉 [連載第三十三回~第四十一回]

一……… 思惟と言葉の関係
二……… 人工語と自然語
三……… 客観的概念ロゴスと直観的観念ミュトス
四……… 日本語は直観の言語
五……… 日本語の文体(述語の構文)
六……… 日本語の時制
七……… 基底としてのことば・・・
八……… 事実と言葉の同一

二章 詩語の場所 [連載第四十二回~第四十七回]

一……… 詩(詩語)
二……… 場所と意味(本質)
三……… 詩語と時間
四……… 時制テンス様相アスペクト
五……… 季語と定型詩
六……… 生命的言語宇宙
七……… 詩語の重層的場所
八……… 熏習と種子
九……… 生命的言語と詩作
十……… 詩語としての文語

三章 詩的経験と表現 [連載第四十八回~第五十回]

一……… 余白(沈黙)の表現
二……… 倒語と真言
三……… 想像力と表現
四……… 線的表現
五……… 交感的経験
六……… 交感の文体

第三部 詩の効用(はたらき)を巡る旅

要旨――詩作は、詩人を通じて発現する、自然の永劫的創造行為。同時に、詩作は、詩人の生命を永遠に真実化する実践行為。

一章 詩と宗教の淵源 [連載第五十一回~第五十四回]

一……… 詩と宗教の経験の同一性
二……… 宗教における思惟(無意識)
三……… 宗教の言葉(真言マントラ
四……… 重層する世界(事と理)
五……… 宗教的動機と修行
六……… 詩的動機と詩作

二章 二様の世界 [連載第五十五回~第五十七回]

一……… 現代人の境涯
二……… 有用と無用の世界(場所と作用)
三……… 無用の場としての俳諧

三章 定型詩の可能性 [連載第五十八回~第六十四回]

一……… 無用の形式と〈切れ〉
二……… 無用の行為形式としての定型
三……… 真実の自己実現の形式と方法
四……… 無用者と言葉(形式の一致)
五……… 歴史的実践行為プラクティス詩作ポイエシス
六……… 詩作ポイエシス熏習ミメーシス
七……… 定型詩の写生ミメーシス
八……… 二様の写生
九……… 叡知ミメーシス的直観・詩作ポイエシス創造プラクティス
十……… 詩人と詩作
十一……… 定型詩の可能性

エピローグ…… 旅の始末

[連載第六十五回]