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炎環の俳句

2016年度 炎環四賞

第二十一回「炎環新人賞」記念作品

小佐井 芳哉

終着駅

受賞のことば

「炎環新人賞に選ばれちゃった!」とカミさんに言うと、「ハ、新人賞? 七十歳で。ワハハハハ」。それでも喜んでくれているのです。寒太先生も「俳句に年齢は関係ない」と言ってくれます。ただいつも思い出すのが先生編の俳句歳時記冬の季語「膝掛」の例句です。

すぐ眠くなる晩学の膝毛布 丁野 弘

定年退職後に俳句を始めて、覚えは悪いし、聞いたことはすぐ忘れるし、句集を読んで居眠りもしょっちゅう。青年や壮年の炎環の仲間の溌剌とした発言や俳句と比べて、忸怩たるものがあります。

しかもみなさん現役で、二足の草鞋を履く大変さは年金生活者には想像できないものがあるでしょう。しかしまあ、そこが付け目で年寄りには“当面の”時間だけはたっぷりあります。若い方が1分で理解できる事は10分掛ければいい。そう考えると多少は太刀打ちできるかもしれません。

偉そうな事書いてしまいました。でも、これからが最後の青春かなと思っています。

受賞は驚きでした。先生をはじめお世話になった方々、本当にありがとうございました。