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炎環の俳句

2014年度 炎環四賞

第十八回「炎環賞」受賞作

昼寝覚

柏柳 明子

受賞のことば

このたびは第18回炎環賞を頂き、本当にありがとうございました。石寒太主宰、全選考委員の皆様へ御礼申し上げます。佐藤良重さん、きっと見てくださっていますよね。

18といえば、私の俳句歴とも重なります。受賞の連絡を頂いた時は、初めて担当した俳句講座の最終回の準備中。最終回はミニ句会。初句会の方も多く、笑いも飛び出す席上、自然と始めた当時を思い出しました。3年ほどやっていると俳句に慣れ、いつしか楽しさから「自分の顔のある俳句をどのように詠むか」という壁にぶち当たる。テクニックはある程度身についても、その先への突破口が見つからない日々。しょうがない、時間に任せるしかない。俳句を面白いという気持ちが少しでもあるのなら、ペースを落としてもとにかく続けてみよう。そうして続けてきた先に見えた風景が、2012年の現代俳句新人賞、そして今回の炎環賞という思いがけないものでした。

今後、私の句がどう変わっていくのかはわかりません。でも、続けることで初めて見えてくる、心身に染み透るものがある。そのことを胸に、これからも歩いていきます。